生産設備
二つの製造部門によりねじ製造を行っています
ねじ製造(製造一課・熱処理課・表面処理課・管理課梱包Gr)
〜製造ライン〜
【冷間圧造ライン】
線状のねじ用材料を、圧造機にて所定の長さに切断し、予備成形と仕上げ成形を行い、ねじの頭部を加工します。どんな複雑な形状のねじも、始まりは1本の材料です。
保有圧造機種 台数 処理径(mm) ダブルヘッダー 57 φ1.4~φ6.0 2ダイ2ブロー 3 φ2.0~φ3.0 2ダイ3ブロー 1 φ1.4~φ2.6
【転造ライン】
ダイプレートと呼ばれる一対の転造工具を用いて、圧造で製造された「圧造ブランク」を転がしながら、ダイプレートに施された「ねじの山」を転写します。ここまでの工程で、ねじの形が出来上がります。
保有転造機種 台数 処理径(mm) 平ダイス 67 φ1.2~φ6.0 ※上記の内10台は、セムスねじ用の
座金組込転造機(処理径:φ2.0~φ3.0)他:足割加工機5台(処理径:φ2.0~φ4.0)
【熱処理ライン】
ねじ製品の内、めねじをセルフタップする「タッピンねじ」と呼ばれるものは、表面の硬さと内部の柔軟さを両立させなければなりません。その為に、連続炉と呼ばれる設備で「高温加熱&浸炭」⇒「急冷」⇒「焼き戻し」の連続処理を行います。
当社では、オリエンタルエンヂニアリング社製の連続式浸炭焼き入れ焼き戻し炉を2基保有しております。
【表面処理ライン】
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鉄を素材とするねじは、加工されたままの状態では錆びやすい為、防錆力を上げる為の「めっき」を行います。亜鉛めっきを行う場合は、回転バレルに製品投入後、「洗浄」⇒「亜鉛めっき」⇒「クロメート処理」を行って、ねじが完成します。
当社では、全自動亜鉛バレルめっき設備を1ライン、手動亜鉛バレルめっき設備を1ライン、ベーキング炉を8台保有しております。
【選別工程】
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様々な工程を経て完成するねじには、変形品やねじ山未加工品、未めっき品や異品・異物など、思わぬ不良品が紛れ込んでいる場合があります。
これらの不良品がユーザーの元へ届くことのないよう、梱包出荷前に選別排除を行います。
保有選別機種 台数 ローラー選別機 5 画像選別機 9
【梱包作業】
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選別が完了したねじを出荷する為に箱詰めします。
当社では、
①手作業で計量する手梱包ライン
②機械で計量する機械梱包ライン
③カメラでねじの本数をカウントする機械梱包ライン
の3ラインで梱包作業を行っております。
切削部品(製造二課)
【切削工程】
提供いただいた図面を基にNC自動盤にて削り成形をします。小計ワークの金属丸棒加工を得意とし、数量1個から量産まで対応可能です。加工可能範囲内であればユーザーの希望に合わせた形状にて制作します。
CNC自動旋盤 機種名 保有
台数加工範囲(mm) シチズンシンコム L10W 3 φ1~ 4 × 60 シチズンシンコム A12 2 φ3~12 × 130 シチズンシンコム B12 11 φ3~12 × 130 シチズンシンコム K12 1 φ3~12 × 200 シチズンシンコム L16 3 φ3~16 × 200 北村製作所 KNC20
(二次加工専用)1 φ3~20 × 50 検査機器 検査機種 保有台数 測定顕微鏡 1 投影機 2 粗さ測定器 1 偏心測定器 1 テスラメーター 1 その他 ピンゲージ 一式 など
検査設備
マイクロビッカース硬さ試験機(計3台保有)
熱処理されたねじの硬さを、ダイアモンドの角錐型圧子を用いて測定します。
蛍光X線式微小膜厚計
蛍光X線法を原理とし、めっきなどの表面処理皮膜の厚みを正確・迅速かつ、非破壊で測定できる装置です。
エネルギー分散型蛍光X線分析器
Rohs&ELV指令の有害物質(カドミウム、鉛、水銀、クロム、臭素)を主とした定量分析を可能とする分析装置です。
ジフェニカルバジド分光光度計
ジフェニルカルバジド吸光光度法による六価クロムの分析が可能です。三価クロムには反応せず、六価クロムに選択的に反応して発色し、六価クロムの含有量を測定することができる装置です。
塩水噴霧試験機
塩水を霧状にして充満させた空気中での耐食性(耐腐食性)を評価する装置。安定した製品品質を確保するため、徹底した品質管理を行います。
ベーキング炉
亜鉛めっき加工されたねじに含まれる微量の水素が製品を脆くするため、高温で水素脆性除去。より高品質な製品に仕上げます。
その他
投影機2台など
排水処理設備
環境問題に積極的に取り組んでいます
排水処理設備一式
三価クロメートの処理は、排水処理管理も厳しく、徹底した管理体制が求められます。当社では、厳しい環境基準をクリア、また環境保全と汚染防止のため、有害物質を取り除く最新の排水処理施設を導入しています。